2021年度小学生男子ソフトボール出身、活躍が期待される高校球児紹介

元々が、“高校野球大好き人間”なのですが、ここ数年は、小学生ソフトボールの大会を観に行き、どういうチームが勝っているのか、どんな選手が全国大会に出ているのか勉強がてら、大会要項も購入して、数年後、何名が、どんな選手が高校・大学・社会人・プロへと進んでいるかをチェックしています。(2021年春は、コロナの影響もあるので、ガイドライン通り、伺っていません。)

小学生時の姿を焼き付けて、高校・大学・社会人・プロで活躍する選手はどうなっていったのか。逆に小学生の頃はこういう選手だったなあというのが分かれば、小学生時の指導の力になると思ったからです。

ただ、それをも超えて、今はもうミーハー感覚で、小学生ソフトボール出身の選手達を応援しています。(笑)

普通の高校野球大好き人間と違ったオタクっぽい視点で書いてますが、お許し下さい。(苦笑)

 

 

 今回は、2015年春、「第8回春季全日本小学生男子ソフトボール大会」を観に行った際、購入していた大会要項と、横須賀ソフトさんのHP等を中心に、雑誌『ホームラン』2021年3月号第93回選抜高校野球大会総合展望号をチェックした所、多くの小学生ソフトボール出身の選手が出場していましたので、中心選手のみですが、ご紹介させて下さい!

 

 

 まず、1番に挙げたいのは、白塚バファローズ出身、前川右京選手(智辯学園)。私が当時見た試合は、3回戦の岡山クラブ戦。岡山クラブの試合運び等を勉強がてらに観に行ったつもりでしたが、投手として投げていた前川君の投球にベタ惚れしました。もう、体全身がバネのような使い方が出来ていて、ジャンピング、腕の振り等、非常に柔らかい動きをしていました。

 スピードも90km台は出ていたと思います。少し荒れ球でしたが、5年生時としては十分なくらいの投球と思いました。

いくつか良い選手の動画を勝手ながら撮影していましたが、個人情報でもあるので、こちらでは掲載致しません。ただ、前川君の投球は東京で指導していた際も左投手の子に、こういう投げ方をして欲しいと何度も見せていました。

バッティングも確かセンター前のクリーンヒットを打っていたと思います。(記憶、おぼろげですいません。)動画では、セカンドゴロになっていたシーンが残っていましたが、1塁にヘッドスライディングしてしまい、ベンチでコーチに怒られて、それが基かは分かりませんが、その後のピッチングがボロボロになってしまい、大差で敗退になった印象があります。

大黒柱の子が1塁ヘッドスライディングして、ケガして、投げれなくなる方が怖かったので、私もベンチの気持ちが凄く分かります。先取点を取られてしまい、何とかしたくてヘッドスライディングした前川君の気迫も理解しますが、その気迫はバットやピッチングに乗せて欲しいと試合を観ながら感じていました。

昨年、智辯学園の1年生で良い打者が出てきたというニュースを見て、小学生の頃、ソフトボールをやっていたと聞き、調べたら、「あの投手の子か!」と思い出し、凄く興奮したのを覚えています。

ただ、小学生時はそこまで体は大きくなかったし、パワーのある選手とは感じなかったです。だからこそ、中学・高校とその後、ご飯をたくさん食べて、大きくなり、下半身ががっちりとして、打球が速く、遠くへ飛ばせる選手になったのかなと感じています。

元々、バネのように体を使える選手だったので、その基礎にパワーが付いたからこそ、あの活躍が出来ているのかなと感じています。

先日の選抜でも「魂で打ちました。気持ちが強かったので、落ちてくれました」とスポーツ紙に出ていましたが、気持ちがバットで出るような選手になっていて、今後も応援していきたいと強く思いました。

夏の甲子園でも2本のホームランを打ち、スラッガーを発揮してくれました!

また、智辯学園には、小畠一心投手(東三国丘レグルス、ツーシームが素晴らしい!)、森田空選手(ドラゴンレッドブラザーズ。春の選抜では大阪桐蔭戦のバスター、夏でも明徳義塾戦最終回のバスターは素晴らしかったです!)がいて、春夏含め、本当に素晴らしい活躍だったと思います。

 

 

その智辯学園と同じく、奈良県の天理高校には、内山陽斗選手(全松原)がいます。

実は、内山君に関しては、2014年夏の全国ティーボール大会(西武ドーム)を訪れた際に、4年生の時点ですでに見ていました。まあ、4年生の頃から凄い選手だなあと思って見ていました。ティーボールでは清水フリーバーズのラストバッターを務めていて、私が見ていた2試合で3本はホームランを打っており、守備ではセカンドベースマンを務めて、守備範囲の広さと強肩を当時から西武ドームで魅せていました。

 2015年の春の全国大会では、投手として、剛腕振りを発揮。3回戦敗退でしたが、横須賀のコーチの方は、「内山君の投げ方が理想的なフォーム」と大絶賛していました。

 小学生の頃から怪物だったと大阪でもかなりの評判だったとも聞きます。数度、全国大会を観ていますが、2015年は化け物揃いの黄金世代だったと思いますし、その中に内山君は入る1人でした。

 天理での打撃を見ましたが、思ってたより、背が伸びてなかったなというマイナス印象がありますが、前川君と同じで、当時より下半身がどっしりとした好打者になったなあと感じています。ただ、球際の弱さや変化球へのコンタクト率など、まだまだレベルアップ出来る選手と思っているので、今で満足する選手になって欲しくないと思っています。貪欲にチームとしても選手としても上を目指して欲しいと思っています。

 

そして、大阪の小学生ソフトボールチームの方はすでにご存じと思いますが、2010年の大阪府小学生ソフトボール大会、春または夏の決勝に進んだチームから甲子園ベスト4以上に進んでいる選手が連続して誕生しているんですよね。

 

 2010年 庭代台サニーズ 脇屋 紀之選手 (明徳義塾、2016年夏甲子園ベスト4)

 2011年、2012年 庭代台サニーズ 石川 瑞貴選手 (大阪桐蔭、2018甲子園春夏連覇)

 2012年、2013年 全松原 野口 海音選手(履正社、2019夏甲子園全国制覇)

 2014年 城北ユニオンズ 岩崎 峻典選手(履正社、2019夏甲子園全国制覇)

 

に続き、

 

 2015年 全松原 内山 陽斗選手(天理 2021春甲子園ベスト4)

 

という結果となりました。

今後も大阪府の小学生ソフトボール大会で決勝まで進んだ選手から、甲子園で活躍する選手が生まれるジンクスが続くのではないでしょうか。

 

勿論、もっと前から大阪の小学生ソフトボール出身の選手が強豪校で、甲子園で活躍なんてあったんでしょうが、大阪の小学生ソフトボールの育成の凄さをまじまじと感じております。今後も府大会決勝まで進んだ進んでない関係なく、大阪の小学生ソフトボールから凄い選手が次々と出てくることを楽しみにしています。

 

 

次に紹介したいのは、明石ウエストクラブ出身の鈴木悠仁投手(東播磨)。前年まで夏2連覇をしていた明石ウエストクラブのエースで、この大会は夏春連覇をかけるも全国準優勝だったのですが、もう少し、鈴木君を紹介する際に、全国準優勝投手ってニュースで扱っていいんじゃない?と思った程、勝手に悔しがってました。(苦笑)

 前川君と同じで、鈴木君の投球フォームは素晴らしく綺麗でした。身長も当時では高い方ではありましたが、体全体を使ったバランスの良い投球フォームで、個人的には理想的な投球フォームで、鈴木君のフォームも何度も東京で指導した頃は、投手の子に見せては、真似させて投球練習させていました。(勿論、前川君もですが、おかげでコントロール、スピード共に良くなりました。お手本が素晴らしいのもありますが、、ゴールデンエイジの凄さも同時に感じました。)

 この時の明石ウエストクラブは、キャッチボールが上手いチームという印象で、準決勝まで4試合無失点でした。鈴木君の投球も伸びのある直球で、コースにズバズバ決まる丁寧な大人な投球をしていた印象があります。

 高校は東播磨に行ったと聞いていたので、「なぜ、名もなき公立に? もっと強豪校行ける能力があると思ってたけど…」と思っていましたが、福村先生がいたのを後で知り、納得。(笑)

 選抜の明豊戦では、回転数の多い投球と感じました。最後の暴投は握力が無くなってたかなと残念でしたが、今後も順調に成長して行く事を楽しみにしてます。

また、今後の兵庫播州の子達とかもヒガハリに行って、東播磨が甲子園常連チームになる事を楽しみにしてます。

 

 

 小学生ソフトボール出身の選手がよく活躍すると言えば、大阪桐蔭高校。今年も前田健伸選手(花岡スポーツ少年団)、藤原夏輝選手(和泉オールスターズ)、繁永晟選手(築城Riseソフトボールクラブ)と3人がレギュラーでした。特に、前田君は、2015年夏の全国大会で準優勝。当時の捕手は、広島新庄でショートを務める瀬尾秀太選手。

 横須賀のコーチの方に後で聞きましたけど、前田君と瀬尾君の2人は凄かったと聞きました。前田君は打撃(満塁本塁打も記録で残ってます)、瀬尾君は打撃もさながら足がムチャクチャ速かったと聞いてます。(2020年の夏の交流大会では、古田さんが、エライ、瀬尾君の守備を褒めていましたが、まあ、アグレッシブで俊敏なショートだなあと感動しながらプレーを見ていました。)

 前田君は、秋の近畿大会を動画で観ましたが、智辯学園の前川君と共に本塁打を放ったのは、嬉し過ぎて発狂してました。(笑)夏の甲子園でもバックスクリーンに打ち込んでいました!

 藤原君に関して言うと、小学生ソフトボール時代は、天理の内山君(全松原)に勝っての夏全国を決めていますが、横須賀ソフト様のHPで知ったのですが、小学生ソフトボールの日本代表にも選ばれているのですが、当時のメンバーに、内山君、前田君、瀬尾君、鈴木君もいるんですよね。(苦笑)

https://www.dnsip.ne.jp/~papa-yokosuka/2016/sydney-2016.htm

5人が甲子園常連の強豪校でレギュラー張っているというのが凄いです。

打撃も守備も柔らかくて、両打という器用さもさながら、大阪桐蔭のショートですからね。春の近畿大会のサヨナラ打も素晴らしかったですし、夏の甲子園時もレフトスタンドへ放り込めるパワーもあり、今後も注目しています。

 

また、繁永君に関しては、ソフトボール出身ながら、小学生時代、ソフトバンクホークスのジュニアチームに入って、NPBの大会に出ていた事にビックリしました。ソフトボール出身の子は、軟式に変わっても活躍出来る力があると言いますが(私の教え子も転校して、大所帯チームに入りましたが、下級生ながら6年生チームで即レギュラーなってました。)、甲子園でもまあ、器用な選手だなあと感心して見ていました。

春の選抜は1回戦敗退でしたが、野手陣の頑張りをもう少し見たかったです。大阪桐蔭は、ベンチメンバーもレベルが高いですので、夏もちゃんとレギュラー張って、活躍する姿を見たいと思っております。期待しております。

 

 

 2015年に全国大会に出た福島県のチームで言うと、春は内山君のいる全松原に、夏は岡山クラブに敗退したものの、体が大きくて、怪物的な剛腕と打撃を魅せていたのが、大東ソフトボールスポーツ少年団出身の松本龍哉選手。高校入学後も打者として関口監督が凄く期待しているというニュースを読んだので、選抜は惜しくも逃しましたが、夏は甲子園に出場し、大暴れしてくれました!秋にはドラフトにかかる事を期待しています。

 

 また、2015年春の全国大会に出場した西根ソフトボールスポーツ少年団の試合は、他の試合とかち合ってしまい、観れなかったのですが、その時、投げていたのが、仙台育英の主将、島貫 丞選手と聞いています。

 仙台育英秀光中の監督が須江君だった時から評判は聞いてますが、ソフトボール出身で、そして、福島県からよく、仙台育英秀光中に行ったなあと、その度胸が凄いと思いますし、そして、よくその中でレギュラー獲れたなあと思います。(全中大会で準優勝。優勝は2021年ドラフト上位候補の怪物右腕、森木君。森木君も高知で少しだけだけどソフトボールをしていたと聞いて、少しでもソフトボールをしていた事が繋がってたら嬉しいです。)

 島貫君の選抜の選手宣誓も感動しました。本当、将来、文豪にもなれるんじゃないかくらい、何度も読みたくなる、聞きたくなる選手宣誓でした。ありがとうございます。

甲子園では、選手としても好打連発で、ちゃんと見たかったと後悔しています。

監督の須江君の指導法は勉強になるので、よくチェックしています。

 

 

 春の選抜で感動したと言えば、上田西の活躍。投手の山口 謙作選手は西湘ソフトで、2015年夏の全国大会ベスト8まで行っています。この年の神奈川の小学生ソフトボールは、最強世代とも感じていて、春夏連覇の横須賀、春全国ベスト4の金沢、春全国ベスト8の西湘、単独チームの大会夏秋連覇は、厚木のさくらソフトと、この10年くらい神奈川の小学生ソフトボールを見てますが、この年が1番レベル高かったです。

 上田西は、個人的にも好きなチームで、選抜では守備力が高く、粘り強い、良いチームの印象でした。山口君の熱投を見ていて、「これ、夏の大会じゃない?」と勘違いした程です。

最後は、瀬尾君にヒットを打たれ、瀬尾君がサヨナラでホームを踏んだ瞬間は、何とも感慨深い気持ちになりました。

 

 選抜では、三島南の前田銀治選手(沢地ジュニアソフトで、2015年春全国出場)も力強かったし、小学生時代は全国に出ていませんでしたが、宮崎商の中村 碧人選手(大島子供会ソフトボール)も良い振りしていて、今秋のドラフトにかかるかもしれないし、大学・社会人に進んでも活躍出来ると信じております。

 

 また、夏の甲子園優勝の智辯和歌山4番の徳丸 天晴選手(大阪:成育連合子供会)、三重高校でショートを守り、俊敏で正確な守備で活躍した品川 侑生選手(福井:武生大虫ビッグインセクト)もいます。

 

 今回は2021年度高校3年生の子達のみで書きましたが、コロナに負けず、夏の大会で、また新たな小学生ソフトボール出身の選手達の活躍を願っています。

 

 

 

小学生の時に、ソフトボールをやっていてくれてありがとうございます。

ぜひ、今後も野球を続けてもらいたいと思っております。

 

ちなみに、各スポーツのトップアスリートになるまでには、1万時間のトレーニングが必要と言われています。

1週間のトレーニング時間が年齢×1時間とした場合((例)小学1年生(7歳)×1時間)で計算していくと、

小学校時代にソフトボールをした選手達で、中学から硬式野球を始めた子達の1万時間の達成時は23歳。

高校から硬式野球を始めた子達の1万時間達成時は25歳です。

(※硬式野球を始めた年から計算してます。)

 

楽天の浅村栄斗選手は高卒プロですが、西武のレギュラーを獲り、日本代表に選出されたのは23歳。

西武の源田壮亮選手は、大卒社会人卒1年目で西武のレギュラーを獲りましたが、その時は25歳。

 

トップページにも記載している小学生時代ソフトボールをしていた選手達がプロ野球でレギュラーを獲る、投手ならローテーションに入るようになるのは、20歳~26歳の選手が多いです。

だから、出来る事なら大卒社会人2~3年目(25歳~26歳)まではプロ入りを諦めないで欲しいです。

高卒でプロに入ったとしても5年くらいは見てもらえる球団に入って欲しいですし、

逆に言えば、「高校野球でやり切った」とも簡単に思わないで欲しいです。

 

 

高校野球でとんでもなく練習するチーム、1日8時間×6日間の練習を2年6ヶ月やったとしても合計で6000時間あるかどうかです。(ちなみに、高校野球の期間で1万時間の練習をしたとしたら、体は壊れると思います。)

勿論、1万時間練習したからといって、必ずトップアスリートになれる訳ではないですが、1万時間も練習していないのに諦めるのは勿体無いと思います。

ぜひ、大学・社会人・独立リーグ等、高校野球以降の活躍も期待しています!