前回は、簡単にまとめますと、南関東地区には少年ソフトチームは300チームあり、交通網が発達している南関東地区は近い存在だからこそ、他地区同士の交流をもっとしませんか?と定義したお話でした。
今回は、他地区と交流すること、また全国大会で勝てるチームに近づける試合方式はどういうものがいいのかという現代の大会の在り方に関して書いていきます。
関東のチームを悪く書いているつもりはありませんし、上から目線で書いてるつもりもなく、気持ちはもっと一緒に指導力を高め合いませんか?という気持ちで書いておりますので、あしからずです。
1、関東は試合数、大会数が少ない地区が多い。
関東に来て思ったのは、試合数、大会数がとにかく少ないという点です。
特に、東京では、弱いチームほど、試合を多く行わず、年間で練習試合も含めて、10試合も行いません。それに非常に驚きました。
正直、練習ばかりやって、上手く出来たということは、指導者の自己満足でしかありません。それは、良いことだとは思えません。そもそも、ソフトボールは試合を行う競技であり、練習ばかり行うことは、大人と子どもが、単にソフトボールに使う道具で戯れているだけにしか思えません。
また、子ども達はソフトボールを楽しんでいるのではなく、指導者の価値観に合っているかどうかでしか学んでいないような気がします。試合で出来たこと、出来なかったこと、反省、改善を行うのが練習であり、試合を行わないチームが練習ばかりで強くなることは絶対にありえません。
それは、社会に出た時だって同じはず。マニュアル通り、研修ばかりやって実践で出来る訳がない。東京に限らず、そういうチームが南関東のチーム、実績を出せていない地区ほど、そういうチームは多いです。
・シートノックが上手くできれば守備は安心。
・ストライクが入り、スピードのあるボールが投げられれば打たれない。
・練習でガンガン打てる選手が多くいれば点が入る。
・足の速い選手がいれば点が入りやすい。
どうも、こういったことを考える、「選手の能力で試合は勝つもの」という価値観でいる監督さんが多い気がします。
上記の4つは練習で鍛えられる部分ですが、それが出来れば試合で勝てる訳ではない。
実際、1人の選手が4三振、3つエラーしたからって、試合に勝つ時は勝ちます。
ソフトボールも9人でやることであり、勝敗はチーム力が問われます。
指導者として、選手をどうやって生かして、試合を勝ちに結びつけるかが、采配の1番面白い部分なんですが、どうもセオリー通りな戦法に選手を使いたがる傾向が多いチームがあり、そういうチームはどういう戦法をしてくるか、試合のデータを取って、監督さんを丸裸にしてしまえば簡単だし、選手自身も能力が伸びないと思います。
また、特に感じるのは、弱いチームのほとんどが、「育成」という名目の指導を行ってる方が非常に少ない。
子ども達の実力を伸ばすために、どういう指導をすればいいのか、よく分からない監督さんが多いんだろうなと思っております。指導者自身がもっと指導力向上をしない限り、相手から勉強しようという考えがない限り、子ども達の実力を伸ばすことは出来ないと思います。
ひどいチームになると、「ウチには良い選手が入って来ない」という声さえあげる監督さんもいました。
上手くなるのは、子ども達の普段の練習や自主練習だけでなく、監督・コーチの技術指導も必要です。
小学生の指導者程、良い選手を育て上げられるかどうかの力が見極められます。
私もまだまだな人間ですが、自分の教えている子ども達を蔑むような言い方だけはしたくないです。
ほとんどの地区がチーム数が少なく、他地区との交流がないから、その地区で強くなれば指導者自身が天狗になってしまいやすく、こういう環境が、自分自身が向上しようとしない指導者を生むきっかけになっているのではないかと考えます。
今の状態で良いという保守的な方が多い気がします。それは、レベルの低下を生むだけです。
だから、他地区との交流や試合が必要だと思います。
2、年間30試合は少なくとも行うべきだ。
公式戦の大会で勝ちたいならば、練習試合や公式戦以外の大会にたくさん出場するべきです。
試合が出来ないくらい弱いチームならば、1度、監督やコーチ、選手全員で強いチームが出ている大会を見に行ってもいいと思います。
強いチームはどういうプレーをしているのか、応援の仕方、ベンチの綺麗さ、声のかけ方など、試合を見るだけでもイメージ出来るようになります。
前回でも話しましたが、近年は、ソフトボール、野球を見たこともやったこともなくて、入ってくる子が多いです。だからこそ、上手いプレーを見て、イメージすること、レベルの高さを感じることが大切ですし、指導者も上手いプレーを知らない限り、上手いプレーの出来る選手を育成することは出来ません。何を思って上手いというのでしょうか。
また、ストライクが多く入る投手がいるならば、どんどん試合を行うべきです。
忘れないでいただきたいのは、練習は、試合で勝つために行っているということ。
100回の練習よりも1回の試合の経験の方が上手くなります。目的を間違わないで欲しいです。
個人的な意見になりますが、年間30試合程行えば、選手は慣れて、試合前の準備や試合でどういったプレーが必要で、どういう考えを持ってプレーすればいいかなど自分自身で分かってきます。
3、「試合を行えば強くなる」という言葉を勘違いしている指導者の多い考え
「先日、ウチのチームは年間100試合以上してきた!」と豪語されてきた方とお話しましたが、もちろん、そのチームは地区では強かったですが、他地区に出るとあまり成績は残せていなかったようで、采配力も対して変わっていなかったので、惜しいなあと思っていました。
確かに、試合を多く行えば強くなりやすいですが、ただ、行うだけでは意味がありません。
育成のために、試合に対しての考え方を分けることが必要で、
・練習は、試合に勝つために行うもの。
・練習試合は、試合に勝つための実践的な練習であり、ミスや改善点を探す事。
・大会の試合は、勝ち上がることを覚えること。
・公式戦の試合は、これまでの集大成。
という試合によって分けた考え方をもって行うべきです。ただ、試合をこなすだけでは、監督さんの采配力も上がりません。
野球を知っている監督さん程、練習試合は選手達のプレーに厳しいです。練習の成果を出して、自分達の練習が正しかったか間違っていたかを問うために行うからです。
ただ、大会や公式戦の選手達への言葉かけなどは優しいです。選手の力を最大限に発揮させようとします。
私も本でしか読めておりませんが、高校野球でも済美高校の上甲監督、常総学院の木内監督、興南高校の我喜屋監督などはこういう指導をされていたようですが、小学生のソフトボールチームの監督さんもそういう方、たくさんいらっしゃいます。
だから、公式戦の試合中に指導者や父兄から、選手達へ注意や厳しい指導の声が上がるときがありますが、大事な試合では行わない方が良いです。強いチーム程、そういう声は上がりません。
また、練習試合ばかりでの試合数をこなしてきたチームはさほど脅威に感じません。
大会や公式戦で勝っていないチームは、勝ち上がり方を知らない、勝つにはどうすればよいかを知らないチームは最後の最後で詰めが甘いし、スキが非常に多いからです。
あと、これも多いのですが、同じチームとばかり、多く試合をしているチームもありまして、これも良くない。
最低でも年間30試合行いましょうと私も書きましたが、同じチームとの30試合よりも、30試合のうち25チームくらい違うチームと試合をした方が、知らなかった戦法、対処法、プレースタイルなどが勉強出来るため、知らないチームとの対戦が多い程、経験値は上がりやすいからです。
4、どんな大会が選手成長出来るのか。
では、どんな大会やどんな試合を、何試合くらいしていくのが、ベストなのか。
大会数や1日の試合数が多い、九州地区では、現在、保護者からも朝早くに、遠くまで行く大会が多いとクレームが出ることもあります。
もちろん、選手達の保護者あってのチームでもあるので、そういった面も考慮するべきです。
そういうことから、私が考える、現代の大会の理想は、下記の通りです。
①地区主催、リーグ主催などだけでなく、各チームやスポーツ店などの主催大会も作成する。
大会運営を連盟だけに任せるのではなく、各チームが主催する大会や企業などのスポンサー大会を作成できるようになれば、おのずと大会を増やすことは可能だと思います。
前回も話しましたが、私が元々指導していた鹿児島では、このような大会(冠大会と言っています)が非常に多いです。
経験を増やすならば、試合の少ない地区は、このような大会を増やすべきだと思います。
もちろん、南関東でもこのような大会を多く行っている地区はたくさんありますが。
また、審判に関してですが、自チームから審判をするような環境も増えればいいなと思います。
私も審判免許を持っていて、実際に試合で審判もしますが、采配をする際に、あまりありえないプレーでのルールの確認や審判からの目線でのいつもと違った目線の指導も出来るし、相手チームの情報を間近で得られるという点もあります。
鹿児島では、冠大会が多いので、チームの監督やコーチ、代表が、ご父兄の方たちよりも率先して審判を行うケースがほとんどです。監督・コーチが審判をしてる間は、選手達は自分達で練習します。大人が多ければ、それだけ見ますが、少ない所はコーチが1人か2人で見てるだけというのが多いです。
関東地区は、試合を見ていての感想として、専門の審判団に頼るケースが多いです。公式大会は別として、非公式な冠大会を今後、多く行って、審判員としての実力向上、ルールの認識の向上ということをもっと行うべきとも思います。
大会運営は連盟の担当の誰かがやるべきものではなく、大会運営も自分のチームが担っているんだという認識が低いように思うチームが関東地区にはいっぱい存在しているように思えます。
②毎月1つは、大会を行う。
大会は、月に1回は最低でもある方が、やはり、練習の成果を出せるし、試合経験も積めます。
また、逆に毎週のように大会を入れるのは、保護者への負担増となるばかりで、それは止めるべきと思います。
どの地区の連盟や各チームも毎年、大会の年間計画を見直すことを考えてみることもしていくべきと思います。
③試合方式は、1日最低2試合はどのチームも行えるようにする。(リンク戦、敗者復活方式の採用提案)
横須賀市は、トーナメント大会が多く、大会を勝ち抜く力を育成する下地がありますが、これを他地区が真似するのは、あまり宜しくないと思います。
横須賀市は、午前中で負けたら、午後からは別のリーグ戦の続きを行ったり、自分のグラウンドに戻って練習試合を組んだりしているそうで、そういう試合経験を別の形で積むという下地があるからこそ出来ることと思います。
トーナメント大会は、他地区との交流として使う試合方式や試合が少ない地区で行うと試合経験は積みにくいと思います。
交流、経験を積むという点では、鹿児島でよく行われている冠大会は、1日2試合は必ず出来るリンク戦の試合方式ばかりで、2勝や勝率の良いチームが決勝トーナメントに勝ち上がる方式になっています。
また、金沢区の大会は、敗者復活戦方式も多くあり、なるべく1大会で2試合は出来るようにしている点が、金沢区の全チームのレベルの高さを作り出す基本になっている点も学ぶべき所と感じております。
せっかくの遠征や大会なので、1試合でも多く試合が出来るようにさせるべきです。試合経験を積めて、実力をつけていくには、1日に2試合は最低でも行うべきと思います。
また、全国大会でも勝てれば1日2試合は必ず行います。1日90分2試合は出来る力、タイブレークも合わせれば、こういった大会を作成して、1日60分3試合は出来るようにして、力をつけないと上部大会でも勝てる体力は作れないと思います。
④1日で大会を終えてもよいが、2日間連続の日程で行える大会だとなおよい。
これも上部大会は、グラウンドの関係、遠征上の関係で連続日程を行うことがほとんどです。
こういったことから、土日連続での試合慣れということも行えるようにしておくことも必要なことだと思います。
年に数回、上部大会1,2か月前などでもこの日程での試合に慣れることが必要と思います。
ただ、土曜日はお仕事の方も多いので、なるべく避けるようにしたり、あまり早い時間帯からしないようにしたりして、大人達に負担をかけないようにすることも必要と思います。
⑤その地区内のチームだけでなく、他地区のチームも入れた交流大会を行う。
前回のお話、今回の話でも書いてますが、自分の地区内の勝利で満足せず、他地区と交流を図ることで、指導者としての価値観を広げること、選手達の試合経験の価値観を広げることが出来ます。
⑥大会の参加チーム数は、最大でも16チームくらいの小規模な大会でいい。
(大きな会場を借りなくてもいくつかの会場に小分けして行う大会でもOK)
「大会」と考えると、どうしても参加チームを増やした方が、大会参加費の負担が少なく済む点、広いグラウンドを借りることが必要となりますが、そうではなく、小規模な大会で構わないと思います。
1つのグラウンドで2球場出来るならば自分のチームのグラウンドや近隣の中学校のグラウンドなどを借りて行えれば、大会参加費などもさらに少なく、ひょっとすれば大会参加費なしで出来ると思います。(もちろん、駐車場の問題などをクリアする必要がありますが。)
松戸市などはこのような小規模数の大会を多く行っており、これは、非常に学ぶべき所と感じます。
松戸市がそういった大会で、他地区のチームを入れて、交流を図っていくことを多く行っていったら、松戸市はさらにレベルを上げていくのではないかとみております。
また、この南関東地区内で、少ないチーム数で行い、近隣のグラウンドで行えるレベルの大会ならば、朝早く、5時集合・出発なんていう必要性もなく、10時くらいから試合を始めても1日3試合は出来ると思います。親御さん達の負担をあまりかけずに出来ると思います。
⑦各都県の連盟にお願いしたい大会
また、これは、個人的な思いですが、各チーム、企業のスポンサーによる主催大会などの必要性だけでなく、連盟などで協力してやっていただきたい大きな大会が1つあります。
それが、東日本大会。
実は、東北地区で1番ソフトボールが盛んで、チーム数が多い福島県で、「東日本大会・元気カップ」という名で行われている大会がありますが、この大会の出場チームは、福島県内のチームが多数で、関東地区のチームが数チーム出場しているだけで、本当の東日本大会と言えない大会と思っております。
九州や四国、中国、近畿などが合わさった西日本大会や(ここ最近は、九州と四国のみのようですが。)北信越、東海などが合わさった中日本大会が実際にあるので、関東と東北が合わさった本気の東日本大会の設立を強く望みます。
もちろん、今の元気カップ主催の方々が中心となってもいいし、主催を東北と関東の連盟で協力したりしてもいいと思ってます。各都県がしっかり予選を勝ち上がった状態での枠で出場して、関東・東北の1位を競ったり、交流という意味でも行って欲しいです。
西日本大会を例にすると、福岡県は全国大会、西日本大会、九州大会の予選が各大会であり、全てに勝てば全てに出場出来る仕組みであったり、長崎県は、地区予選の1位が全国大会県予選、2位が西日本大会県予選、3位以降が九州大会予選に出場出来るなどの分け方。鹿児島県は、県予選の1位もしくは2位までが全国大会、3位4位が西日本大会、5~8位が九州大会というような分け方で出場しております。
どのような出場決定にするかは各地区判断でも良いと思いますが、個人的には、遠征費はかかりますが、全国大会、関東大会前の前哨戦として、各都県予選を勝ち上がった上位チーム同士で、7月上旬に東日本大会を行うと面白いだろうなと思ってます。
もちろん、それは難しいので、各地区の普段、関東大会に出場しているような都県予選上位チームが東日本大会に出場して、各都県予選で惜しくも敗退していたチームに関東大会出場という希望を与えるのも1つの案です。
また、この東日本大会を本戦だけでなく、交流試合も出来たらいいのではと思います。
例えば、本戦と交流大会を隔年で関東・東北と交互に行う。本戦を関東で行う年なら、その年は、東北で各都県の予選敗退したチーム同士が集まって、順位を決めない1日で3,4試合程出来るような交流試合を行う。来年はその逆で行うというような感じです。
さいたま市と福島県のチームが交流を行ったりしているお話も伺ってますが、関東と東北という東日本のチーム同士での交流も子ども達だけに限らず、大人達も一緒になって東日本というくくりで小学生男子のソフトボールを盛り上げるのもいいのではないでしょうか。
東日本大会という、上部大会をもう1つ作り、さらなる小学生男子ソフトボールの発展を望みます。
5、5年生中心チームの大会を5年生の夏以降から少し多く行ってみては?
これは、どの地区のチームも同じと思いますが、夏の大会が終わると6年生は塾に行き始め、中学受験をする子も多いと思います。関東は、中学受験の重要性が非常に高いと感じており、それを避けることは出来ない問題と感じております。
もちろん、受験を行わない子もいるので、ソフトボールに一生懸命な子への対応と、塾を並行しながらの子への対応、塾に専念し、大会にだけ参加する子への対応など、チームとしても夏以降の大会に6年生揃えることの難しさ、チーム力向上の指導の難しさは強く感じます。
そこで、夏以降、6年生が出場出来る大会がありながらも大会数は月に0~1度、多くて2度程度で、5年生以下の大会も同じくらいの大会数を行うことはいかがでしょうか。
上部大会での好成績を目指す上でも新チームの始動を早く行うことは他府県に比べて有利なこと。
もちろん、このようなことが行えている地区やチームもあるし、実力の問題もありますが、低学年の大会を多く行う程、上級生のチームになっても実績を出しやすいのは確かです。
6、4年生以下チームの強化
もちろん、いきなり5年生チームを始動させるのではなく、それまでに下地を作っておかなければなりません。
そういった意味でも、低学年時(3、4年生以下)からの強化が大切になります。
実際、しっかりと低学年の大会を行っている地区もありますが、残念ながら半分近くの地区が低学年の交流、大会を行えていないようです。
7、関東親子ミニソフト大会をもう1度、行っていくべき。
2014年まで、“親子ミニソフトボール“という4年生以下の選手とお母さん達3人までが試合に出れる関東大会クラスの大会がありましたが、参加チームの少なさや低学年予選をしっかり行えていない地区があるため、関東大会を行う必要性はないと判断され、大会消滅となりました。
実際、出場しても4年生以下の大会とはいえ、6年生が半分以上試合に出場しているチームもあり、低学年の交流大会とも言い辛い大会でもありました。
もちろん、親子ミニソフトは普段のソフトボールの試合とルールが違うため、出場した選手の今後のソフトボール試合にどれだけ通じていくかという疑問点もあります。また、お母さん達もプレイヤーとして出るので、負担もかかるのは確かです。
ただ、だからと言って、普段でも少ない低学年の大会が1つでも消えていくことは、レベル低下の要因になりかねません。
個人的には、お母さん達と一緒になってソフトボールを楽しめるという点では、勝ち負け関係なく、良い大会と思っております。私のチームも出場したことがありますが、この大会を通して、親子の絆が深まったり、低学年のお母さん達同士がまとまったり、仲良くなっていったような面も見られました。
この大会が続けられなくなったのは、各地区の連盟側が、上部大会で成績を残すため、地区の小学生ソフトボールを盛り上げるためには、低学年のレベルアップがどれだけ必要性なのかというのを理解していない証拠。
関東大会クラスの大会が出来なくても、各地区がこの大会を行えるようになって、活発してきた頃にもう1度出来ればと願っております。
8、低学年のレベル向上に向けての各地区の取り組み
横須賀市では、3年生以下の「こいのぼり大会」、金沢区では区内での4年生以下チームによるリーグ戦を春・秋に行っており、6年生になっても大会成績を残せている点は、やはりこの下級生の大会を行っているからだと思います。
また、近年、松戸市の小学生男子ソフトボールのレベルアップが激しく、素晴らしい取り組みをされていて、とても勉強になります。
選抜チームを5年生時から組むだけでなく、4年生チームも組み、2年計画で全国大会での上位進出計画を立てている点やプロ野球観戦を積極的に行い、小学生のソフトボールからのプロ野球選手育成を目指している姿は、全国的にも1つの育成モデルとなっていると思います。
そんな松戸市は現在、低学年のレベル向上に向けて、U-9大会として、各地区の3年生以下の子達、あるいは、上級生の弟、妹や下級生の友達を呼んだりして、参加者にはお菓子も配られ、イベントとして楽しむ大会を行っているようです。
また、東京では、大田区が東京都内でも群を抜いて成績を残しており、大田区内の大森リーグでは、春と秋に1日で、男女、6年生チームと5年生以下チームの大会だけでなく、始めたばかりの4年生~幼稚園・保育園生まで参加出来る若草Jrという試合も行っています。
上級生も下級生もいるので、弟や妹、あるいはその友達なども気軽に試合に出ることが出来、投手はリーグの会長が務めて、チーム編成はメンバーが均等に分かれるようにして各チームの合同や単独で各チーム2試合は必ず出来るように行っています。
実際、紹介した4つの地区は、他地区に比べ、上級生チームだけでなく、下級生のチームとしても活動出来るだけの1チームに、2チーム分以上の人数がいることが多く、また、昔から続いているチームが多いです。
チーム単位で新入部員を呼ぶだけでなく、地区、リーグを通して、ソフトボールをやる子ども達を増やそう、ソフトボールを盛り上げようという意識があると感じています。
こういった取り組みが都県での成績にそのまま反映されているとも感じます。
次回は、低学年のレベル向上、ソフトボールを盛り上げるために、ティーボールに関してを書かせていただきます。
コメントをお書きください